#1 禁断の姉妹

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 奈良に言いつけた多目的トイレに向かうと、既に誰かが使っているようだった。奈良が待っていることを期待してノックすると、内側からガチャリと鍵が開き、可愛い妹が顔を覗かせる。

「お姉ちゃん……はやく……ホームルームが……」

 奈良がもじもじと身体を揺らしながら、私の服の裾を引っ張った。私の愛らしい欲しがり妹は、はやくお姉ちゃんを感じたいらしい。

「はーい、はやくエッチしようね❤︎」
「う……うん……」

 奈良を押し込むように部屋に入り、扉を閉めると廊下のざわめきが一気に遠くなる。鍵を閉めれば、もう2人だけの世界。声だけ気をつければ、エッチでもなんでもし放題だ。
 長いまつ毛の下から、上目遣いで私を見つめる奈良を見下ろすと、カラダの奥がジンと沸き立つ。どんどんポカポカしてきて、服すら脱いでしまいたい。

「なぁら……まず、何からして欲しい?」

 奈良はぷくりと頬を膨らませて、そっぽを向く。そして蚊の鳴くような声でぼそっと答えた。

「な……なにも……いらない…もん……」

 そんなことを言って、お姉ちゃんは奈良が欲しがりなドシスコン妹なのを知っているんだぞ。立ったまま、優しく胸に抱き寄せると奈良が甘い声を漏らす。

「ぅ……うぅ……すぅ……ぅ……はぁ……はぁ……お姉ちゃん……お姉ちゃんの……におい…………」

 ……ほら、このシスコン妹はお姉ちゃんの温もりに包まれてすぐ、くんかくんかと楽しみ始めた。
 そうして、胸に埋もれた繊細な銀髪。これを撫でると妹臭がほのかに舞う。この甘くてムラムラする淫靡な匂いは、いつも私を狂わせる。肩にかかった髪を徐に一房つまみ取ると、そっと口に含んだ。優しい癖になるような旨味と甘味が舌にとろける。

「奈良の髪はやっぱり美味しいね……はむ……んんっ……ぁぁ……なら……お姉ちゃん、すっごいムラムラしてきちゃった……」

 お姉ちゃんのおっぱいに興奮して息荒くクンクンしている変態妹をそっと引き剥がすと、そっと唇を重ねた。繋がった隙間から、熱を孕んだ吐息が流れ込んでくる。それは荒く、不規則。奈良は無我夢中になって、私の吐息を味わおうとしているのだ。なにしろ私の妹は、お姉ちゃんのことが大好きなど変態なのだから。

「ふぁ……おねえちゃ……んんっ……ぁ……やぁっ……しゅ……だめぇ……」
「んぁ……はむ…じゅる……はぁふ……んんっ……ま」

 私は、口の中に広がる奈良の髪を舌の上でころがし、奈良の口へと差し込んだ。奈良の口腔には、お姉ちゃんの舌を嬉しそうに絡みとる変態舌がいつも待っている。今日も嬉々としてお姉ちゃんの唾液を吸い込んでは、プレゼントも受け取ってくれた。

 奈良を抱き寄せる両手に、ビクンビクンと振動が伝わる。そっとスカートを捲り、小柄で華奢な体についた変態桃尻を撫でると指に水気が伝わる。
 奈良はもうパンツまで決壊してるみたい……❤︎
 いつものことか…❤︎

「んっ……はぁ…どう、なら……美味しい?…お姉ちゃんの唾液ドレッシングをかけた奈良の髪だよ……」
「ふぁぁ……にゃぁ…やだぁ……だめなのに……ぁふ……しゅき……おいちくなんかぁ……ない……」

 まだキスしただけなのに、こんなに蕩けて。これだから欲しがり妹のお世話は大変なのよね。お姉ちゃんが1時間に一回は“愛して”あげないと、この子は飢餓しちゃうに決まってる。こんなに飢えてるんだもん❤︎
 生意気を口にする唇にお仕置きキスを落としながら、壁に押し付けるように貪る。奈良の唾液を吸い込んでは、お姉ちゃんの愛を送り込む……奈良と私だけの特別な愛情表現。

「んんっ……ぁむ……じゅる……なぁら……」
「ぁ……ん……だめ……やぁっ……ん……だめぇ……っ……じゅる……じゅるる……ぁぁ……じゅる……にゃあ……」

 唇を離すとそこにはすっかり蕩け切った、敏感快楽堕ち妹が顔を真っ赤にし、喜びで目尻に涙を浮かばせていた。口に入った髪が可愛い。奈良が自分自身の髪を食べさせられている……それだけで興奮する。可愛すぎる天使のウロボロス❤︎

「奈良、おパンツ脱ごうね……」
「ぁ……ぁ…ぅ……やだぁ………」

 ヤダなんて言いながら、従順にびしょ濡れになったそれを献上して、胸に埋もれちゃうのが、私の妹。私のことが好きすぎる……変態妹……❤︎
 奈良から受け取ったパンツを鼻に押し付けて嗅ぐと、水気が染み出して鼻腔を満たす。遅れて甘い香りが包み込み、ドーパミンが溢れ出した。股間が疼き、熱いものが込み上げて漏れ出す。

「はぁ……もう……無理、奈良……ホームルームなんて……もういいでしょ……❤︎」
「やぁ……だめ……っ……はふ……はぁっ……だめだよっ……」

 込み上げる劣情のままに、奈良をトイレに座らせた。両足を持ち上げ、奈良の偏差値百億の愛弁に対面すると、ビクビクと汁を漏らし、グニュグニュと私が待ち遠しくて泣いている。

「やぁっ……だめ……っ……お姉ちゃんっ……昨日もっ……先生に怒られたのにっ……」
「はぁっ……はぁっ……そしたら今日はお姉ちゃんが同伴してあげる…❤︎…全部お姉ちゃんのせい……それでいいでしょ……」
「良くないっ……だめぇっ……やぁっ……おねえちゃ……っ……ぁ……ぃぐ……ぁぁっ……んんんっ……ひゃぁ……」

 か弱い力で突っ張る腕を退け、奈良の小さな割れ目に舌をなぞり這わせた途端、割れ目から勢いよく温かいものが噴き出した。口腔に広がる酸味、芳ばしいこの香りは――聖水。お姉ちゃんのために、おしっこ貯めててくれてたんだ、奈良❤︎
 妹のおしっこを飲むのは、本当に幸せだ。生を実感する。私は奈良を愛するために、奈良の全てを知るために生きてる。私だけの……奈良。誰にも渡さない、私だけが見て、感じて、味わって、愛される。私だけ……私だけ……お姉ちゃんだけのもの。